2017年08月10日

西日本高速を不起訴=過労自殺、違法残業の把握困難―神戸地検

 西日本高速道路(大阪市)が過労自殺した元社員の男性=当時(34)=に違法な長時間労働をさせたなどとして、労働基準法違反容疑で書類送検された同社と役員ら7人について、神戸地検は10日、不起訴にした。

 地検は処分理由を明らかにしていないが、同社が男性の勤務実態を正確に把握するのは困難だったと判断したとみられる。

 遺族の告訴状などによると、男性は2014年10月から同社の関西支社第二神明道路事務所(神戸市)で施工管理などを担当。うつ病を発症し、15年2月に神戸市内の社員寮で自殺した。

 神戸西労働基準監督署は15年12月、男性の自殺について労災認定。死亡前の14年10〜12月に労使協定で定めた月90時間を超える、月約140時間の残業をしていたと認めた。他の社員に対する未払い残業代もあったと指摘し、今年7月に労働基準法違反容疑で、同社と役員らを地検に書類送検していた。

 男性の遺族は今年2月、業務上過失致死容疑で、当時の同社役員や上司ら8人を地検に告訴しており、地検は捜査を継続している。 



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